上尾市議会は、令和5年9月22日に定例会を開催した。
議題として、市政に対する一般質問が取り上げられ、活発な意見が交わされた。
まず、市政に対する一般質問では、荒川昌佑議員が教育問題やハラスメント防止、認知症施策等について質疑を行った。特にハラスメント防止に関する取り組みが強調され、上尾市ではこれまでハラスメントが認定された事例はないと報告された。しかし、「外部弁護士による相談窓口が設けられ、相談件数は増加していることから、職場環境の改善が進んでいる」との見方も示された。
次に、新道龍一議員は上平中学校体育館の建て替え計画に関して質問した。体育館が築後60年を迎える中で、更新計画が策定中であることが確認された。また公園の利用や地域の活性化に関わる意見が交わされ、特に町内会などの協力が求められた。
その後、道下文男議員が市内のシルバー人材センターについて質問し、町づくりにおけるシルバー人材の役割の重要性を訴えた。市側は、シルバー人材センターが市内で多様な活動機会を提供することで、地域貢献につながると説明した。
また、轟信一議員は介護保険制度について、市は介護サービスの利用者が増加しているが、ハラスメントや人手不足が問題視されていると述べた。市長は「介護予防や地域での支援を一層強化する必要がある」と強調した。
次に、自然災害対策としての防災力強化がテーマに挙げられ、市長がゼロカーボンシティ宣言を行った背景などが話し合われ、地域との連携強化が求められた。市は公共交通や避難所整備の重要性を認識しつつ、地域と連携しながら進めていく意向を示した。
最後に、30人の参会者がいる中で地域活性化のための行動計画が策定され、今後は各議員が地域の意見を反映させていく姿勢が強調された。