令和4年3月に行われた上尾市議会の会議では、空き家、上下水道、消防に関する重要な議題が取り上げられた。
最初に、空き家問題に関し、近年の高齢化や人口減少に伴い、上尾市内でも空き家が増加傾向にあるとの指摘があった。上尾市では、空家等対策計画を策定し、空き家の適正管理や利活用の促進を行っている。この中で、適正管理促進のためにシルバー人材センターや商工会議所との協定を結び、空き家の実態確認のための調査も実施している。市長は、空き家問題を重要な行政課題として捉え、地域の安全と安心を守るために施策の推進を誓った。
次に、水道事業のビジョンについての議論も交わされた。上下水道部からの説明によると、少子高齢化や人口減少に伴う水道料金収入の減少と、老朽化に伴う施設の更新が課題であることが確認された。また、上下水道部長は、事業運営を持続可能にするための取り組みとして、視察や合同訓練を通じて技術力の向上に努めていると発言した。この中で、実動班の活動が重要な役割を果たしていることが強調された。
最後に、消防の広域化に関する進捗についても問われた。火災や救急の現場で発生する様々な状況を適切に処理するため、広域化が必要であるとの考えが示され、今後も関係市町との協力が求められた。また、救急搬送の現状では、受け入れ医療機関の不足が深刻であり、特に新型コロナウイルスの影響がそれに拍車をかけているとのことであった。