令和4年5月20日、上尾市議会第1回臨時会が開催された。議案第40号から議案第43号までの市長提出議案についての詳細な審議が行われた。
初めに、西倉剛教育長が就任挨拶を行った。議長の許可により、「職責の重要性を十分に認識し、様々な課題に真摯に向き合い、職務に精励する」と強調した。この発言は教育行政に対する姿勢を示し、今後の議会運営において期待される姿勢を反映している。
次に、会期の決定について議論された。議会運営委員長の鈴木茂議員は、「会期は本日1日と決定した」と報告した。質疑では会議の運営について感染対策を講じる必要性も示された。
続いて、市長提出議案が順次上程され、畠山市長が「議案第40号 工事請負契約の変更契約の締結について」等の概要を説明した。特に、「浅間川都市下水路改修工事」の詳細には、地盤の緩み対策としてコンクリートばりの新設や鋼矢板の延長が含まれ、契約金額は393万1,400円増額となった。また、議案第41号では、法人の市民税に関する改正内容についても報告され、その中で地域特例措置が示された。
新型コロナウイルスワクチン接種体制についての議案第42号も重要な課題として議論され、接種体制の整備に1億8,565万3,000円が必要とされる。さらには、議案第43号では「特別給付金」が低所得子育て世帯に対して支給されることが決定した。具体的には、児童1人当たり5万円の支給が提案され、実施が期待されている。
質疑の際、海老原直矢議員は議案第40号について「工事内容の詳細を教えてほしい」と質問し、小林都市整備部長が「事前調査は実施済み」との答弁を行った。この質疑は、工事に対する議員の関心と透明性の確保が求められる場面を象徴していると言える。
最終的に、全ての議案が賛成多数で可決または承認された。市長は会議の終わりに、「市政運営に生かしていく」と述べ、今後の議会に向けた意気込みを示した。次回の定例会は6月7日から開催される予定だ。