令和3年9月30日、上尾市議会は定例会を開催し、 議案の採決が行われた。この中で市長提出の議案や議員提出の請願が数多く取り上げられ、様々な観点から議論が交わされた。
特に注目を集めたのは、学校給食費の無料化に関する請願であった。賛成意見が多数を占め、「子どもの貧困対策にもなる」「子育て世代への支援が不可欠である」といった意見が相次いだ。これについて鈴木 茂文教経済常任委員長は、「新型コロナウイルスの影響で多くの家庭が苦しむ中、給食費の負担軽減は急務である」と強調した。
一方で、反対意見も存在し、その一人である秋山 かほる議員は、「予算確保が難しい状況で、無償化が現実的か疑問」と懸念を表明した。様々な立場から慎重な議論が求められる中、同請願は採択された。議会の全体的な流れとして、議員たちは市民の生活への影響に真摯に向き合う姿勢を見せている。
また、市の財政状況についても話題に上った。健全な財政のための厳しい議論が展開され、新道 龍一氏は、「歳入の急減少に対する対策が求められている」と訴え、真剣な表情で市民の声を代弁した。
本会議では、29件の議案が採択され、処理の結果、議会は種々の課題に一歩踏み出した。市長の畠山 稔氏は、「市民に寄り添い、持続可能な施策を進めるため、この機会を生かしていく」と決意を述べ、今後への道筋をしっかりと定めていた。