令和元年6月定例会が開催され、議員たちは一般質問を行い、高石市の課題や施策について意見を交わした。特に注目を集めたのは、高石市における一般廃棄物処理の今後についての議論であった。寺島誠議員は、一般廃棄物処理基本計画が掲げる目標について取り上げ、市民からの相談を基に、行政が実施すべき具体的な施策を求めた。生活環境課長の田野伸幸氏は、可燃ごみと粗大ごみの減量化について、平成36年度までに50%削減を目指すとしたものの、現在の減量状況が42%であることを報告した。寺島氏は、この目標達成に向け、必要な政策実行と市民からの理解を深める努力が重要であると訴えた。
次に、登下校時の子供の安全対策について言及したのは、地域の交通安全の取り組みの必要性を強調する発言であった。阪口茂議員が現状に対し言及し、土木公園課長の梅原良造氏は対策としてのハンプの設置を説明した。ハンプ設置によるスピード抑制効果に対し、議員からの賛同が得られ、地域住民の意見も頭に入れた上でテスト的に設置する可能性が示された。
また、公共施設の保守点検についても取り上げられ、清水明治議員は、市内の施設が適切にメンテナンスされているかの確認が重要であると述べ、特に地域の協力によって点検作業を行う新たな方法を提案した。市としても、地域社会との連携を強化し、より効率的な点検を進める必要があると認識された。
一方、独居・高齢者世帯に対する取り組みが地元の社会福祉協議会や民生委員との協力により進められていることも確認され、今後の施策においては地域のコミュニティとの結びつきを強調し、孤立化を防ぐ方向性が示された。
最後に、高師浜線の工事進捗に関する議論もなされ、今後のバス代行輸送を用いた高架工事の詳細が明らかになり、地域住民からの理解を得るための努力が求められた。市長は地域活性化に向けた施策を重視し、住民との意見交換の場を設ける意向を示した。