令和元年12月に行われた泉佐野市議会定例会では、特別職の給与改正や議員報酬の改定に関する条例案が議論され、採決が行われた。
この定例会では、議案第77号、議案第78号、議案第79号、そして議案第80号の給与改正が中心となった。特に、特別職の給与については、月額の給料改定が議論され、改正内容が議員に説明された。
政策監・総務部長の谷口洋子氏は、議案第77号について、その根拠として令和元年8月の人事院勧告があることを強調した。期末手当についての引き上げも含まれ、これに基づく改正であると述べた。
また、議案第78号の議論では、議員報酬の引き上げと費用弁償についての改正が取り上げられた。議員の中には反対する意見もあり、日根野谷和人氏は、給与引き上げは厳しい財政状況の中で行うべきでなく、特に議員自らが身を引き締める必要があると指摘した。議案第79号では、各職員の給与引き上げも図られるとの見解が示された。
議案第80号の特別交付税に関する審査では、泉佐野市が受け取る特別交付税に関する処置が問われた。上野正一市長公室長は、これに関する法律的根拠を説明し、交付金の減額に言及した。また、地域医療の維持には特別交付税が不可欠であることを訴えた。
さらに、市議会では地域の安全対策として「あおり運転」に基づく厳罰化の意見書が賛成多数で可決されるなど、交通安全への取り組みも進められた。議員大庭聖一氏は、あおり運転の危険性とその法的対策が急務であるとし、法改正の早急な実施を強調した。このような議論を踏まえ、今後の議会運営や施策の実施に関連する方針が期待される。