令和5年12月に開催された阪南市議会第4回定例会では、様々な議題が協議された。
特に注目を集めたのは、二神勝議員による一般質問であり、安全安心のまちづくりに関連する国や府の動向、そして阪南市の防災対策が話し合われた。二神議員は、日本各地で頻発する自然災害の影響を受け、市民の命を守るための対策の重要性を強調。政府の新たな国土強靱化基本計画を踏まえた防災インフラの整備が求められているとの認識を示し、新しい避難所運営や防災教育の進展を期待した。この点について、水野謙二市長は、地域防災計画の見直しを行い、市民の防災意識向上に努めていると述べた。
さらに、インフラの現状についての議論も進んだ。二神議員は、阪南市内の鉄道駅のバリアフリー化を含むインフラ整備の進捗状況について質問。南憲治都市整備部長は、プランに基づき各駅のバリアフリー化が順調に進んでいることを報告。具体的には、尾崎駅、鳥取ノ荘駅、箱作駅、和泉鳥取駅、山中渓駅の整備が行われ、市民の安全を確保している。
一方で、阪南市のごみ処理施設整備に関する新たな条例品目が提案され、これにより現行のごみ処理問題への対応が進められる見込みである。森貞孝一市民部長は、法律に基づく条例の設定について語り、その重要性を認識して欲しいという考えを示した。
加えて、健康福祉部門でも、経済的支援の深化に向けた質問があるなど、地域の福祉や健康に配慮した施策の話し合いも行われた。全体として、阪南市議会では市民の安全を最優先し、具体的な施策やガイドラインの整備が求められている。市長は今後も市民の声に耳を傾け、より良い地域を作り上げるために努力する所存を表明した。