令和3年9月2日、泉佐野市議会が定例会を開催し、監査結果や各種予算案など幅広い議題が扱われました。
まず、会期は9月29日まで28日間と決定し、全18名の議員が出席。議長の向江英雄氏が進行を務めました。議会運営委員長の野口新一氏が報告したところによると、議会で議題となっている案件は23件であり、重要度の高い項目として令和2年度各会計決算の認定が挙げられました。
監査結果報告では、中期財政運営管理担当理事の河野陽一氏が、令和2年度の泉佐野市の財政状況について説明しました。実質赤字比率は黒字であり、収支を改善する成果を報告したことが強調されました。また、実質公債費比率は12%となり、基準値を下回ったことが述べられ、市の財政健全化が進んでいるとの評価がされました。
さらに、議案第35号として提出された泉佐野市個人情報保護条例等の一部改正議案では、政策監・総務部長の谷口洋子氏が提案し、デジタル社会の形成に向けた条例改正が行われることが説明されました。この改正は法制度に基づくものであり、個人情報の保護を強化する方向が示されています。特にデジタル庁設置法に基づく改正内容が触れられ、今後の行政運営において重要なポイントであるとされています。
この他にも、令和3年度の各種補正予算案が提案され、学校や公共施設の整備、シティプロモーション活動の推進などが含まれていました。特に、佐野台小学校において留守家庭児童会の新設に向けた経費が計上され、地域の教育環境の整備が進むことが期待されています。
全体として、泉佐野市議会は財政の健全化や市民生活向上に寄与する施策を次々と議論し、現在の行政課題に対処する姿勢を見せています。今後も市民の生活向上に向け、様々な取り組みが進展することが期待されています。