令和4年3月7日、泉佐野市議会定例会が開催された。
議事日程には、施政に関する基本方針や監査結果報告などが含まれ、議員らが討議を行った。特に、施政に関する基本方針では、正道の会・泉新の会代表の中村哲夫氏が懸念事項として小学校のプール授業や土丸栄線の拡幅について質問をした。
中村氏は、22年の議員経験の集大成として、まずは小学校におけるプール授業の必要性を強調した。彼は、現行のプール授業では子どもたちが十分に泳げるスキルを身につけることが難しいと述べ、学校内プールの整備を要望した。政策監・教育部長の本道篤志氏は、10校でのプール授業の実施状況や今後の取り組みについて言及した。
次に、土丸栄線の改善についても議論された。中村氏は地域住民の交通安全を考慮した拡幅の必要性について触れた。政策監・都市整備部長の家治元和氏は、用地買収が進んでおり、令和9年度の供用開始を目指す方針を明らかにした。
また、町内会や子ども会などの担い手不足についても問題視された。中村氏は、加入率の低下が進む中、町会の担い手をどう確保すべきか、何らかの支援策があれば教えてほしいと質問。政策監・市民協働部長の溝口治氏は、加入勧奨活動やインセンティブの導入により新規加入が促進されていることを説明し、さらなる努力を約束した。
このほか、審議された議案には、泉佐野市基金条例の改正、国民健康保険条例の改定なども含まれており、これらは令和4年度から新たに実施される予定である。特に、国民健康保険では未就学児の均等割が減額される見込みで、多くの家庭にとって朗報となりそうである。さらに、庁舎が存在する利便性を背景に、関空連絡橋利用税の延期についても報告が行われ、泉佐野市民の生活を支えるために必要な施策が議論された。
最後に、複数の議案については予算特別委員会に付託されることが決議され、定例議会は円滑に進行した。