泉佐野市議会の令和2年3月定例会は3月6日に開催された。
会議では、施政に関する基本方針や監査結果報告、各種条例の改正案が審議された。特に、一般社団法人関空アイスアリーナとの契約内容や、新型コロナウイルスの対策、地域共生社会の実現に向けての施策が焦点となった。
議員の布田拓也氏(新緑未来代表)は、新型コロナウイルス対策に関する感謝を表明した後、一般社団法人関空アイスアリーナとの契約について詳細な質問を行った。施設の運営状況や料金設定に関する懸念を挙げ、「施設が市民に喜ばれるものになっているか」という点を追及した。
官民連携推進担当理事の甲田裕武氏は、契約の主な事項を説明。関空アイスアリーナに対して市が求める運営方針や、収益性などについて、今後の協議を進める意向を示した。料金設定についても他施設と比較し、必要な改善を行う方針となった。
また、災害廃棄物処理の対策強化についても議論が交わされた。布田氏は、過去の災害時の対応や仮置き場の設置について、次の大規模災害への備えを強調した。これに対し、岡本祐一氏(政策監・生活産業部長)は、計画の策定について進捗状況を報告。
プログラミング教育の導入に関する議論も行われ、教育長は具体的な方針と支援体制について説明した。議員らは、学校支援や学校司書の拡充についても言及し、地域が将来的に必要とすると考えられる人材育成の重要性を訴えた。
計22議案の審議が行われ、各議案はそれぞれ所管委員会に付託された。今回の市議会では、施政に関する基本方針の示唆と議員たちの活発な議論が展開された。今後も市民の声に基づいた施策の実行が期待されている。