令和元年12月19日、泉佐野市議会は定例会の第3日目を迎えた。議事では、様々な議案が上程されたが、中でも注目されるのは「泉佐野市基金条例の一部を改正する条例制定について」であった。この改正は新たに目的基金を設立し、公共施設整備基金の用途に、ふるさと応援寄附金事業に要する経費を追加することを主旨とする。
出席議員からは、この改正が民間企業の営利追求を助長するのではないかとの意見が上がり、議論が白熱した。特に、日本共産党の高道一郎議員は、指定管理制度の問題に焦点を当て、公益性に反する内容であると強い反対の意を示した。さらに、他にも同様の意見を取り上げ、指定管理者選定の透明性が求められることが強調された。
一方、賛成派の議員は、指定管理者による事業運営の成功例を持ち出し、堅実な運営が可能であると説明した。議長はその後、採決を行い、賛成多数で議案が可決されることとなった。
さらに、議案第66号、泉佐野南部公園の指定管理者の指定についても審議されたが、こちらは賛成少数で否決に至った。委員長の報告によれば、反発の声が強く、特に選定委員会における透明性の欠如が問題視された。地域住民や市民との信頼を失うことへの懸念が広がり、改善が求められる展開となった。
全体として、泉佐野市議会の議論は、地域の未来に大きな影響を与える事項が議題となり、その行方が注目されている。次回の議会では、新たな提案がどのように進展するか、引き続き注意が必要である。