泉佐野市議会定例会が令和4年3月4日に開催され、施政に関する基本方針が議題となった。
新緑未来の中藤大助議員は、新型コロナウイルス感染症による影響について言及し、医療従事者への感謝の意を表した。令和4年度の予算が約1,036億円となる中、泉佐野市の成長への期待を示した。中藤議員は、主に観光、産業、学校教育、環境衛生の4つのテーマで質問を行った。この施政方針において新たに設けられるりんくう野外文化音楽堂の運営や、企業誘致の戦略、学校図書館システムの導入ならびに歴史文化遺産都市の宣言について、詳細な答弁と見解が示された。
特に、りんくう野外文化音楽堂は、多様なイベントが企画されており、中藤議員は子育て世帯や若者層をターゲットにするイベントの重要性を強調した。郷土芸能担当理事の堀口哲氏は、音楽イベントやキャラクターショーなどの開催を計画しており、地域振興に寄与する旨の回答があった。また、企業誘致に関して大垣昌紀氏は、泉佐野丘陵地への企業進出を目指していることを述べ、具体的な企業名や戦略についても言及した。
環境保全に関連し、中藤議員は木質バイオマスガス化発電施設の具体的な計画について質問した。甲田裕武氏は、この発電施設が脱炭素社会に向けた一歩として取り組んでいることを強調し、再生可能エネルギーの利用を今後も推進していく意向を示した。教育部門では、本道篤志氏が学校図書館司書の配置拡大や図書館システムについて答弁。図書館システム導入によって、子どもたちの読書環境が整備されることを目指していると伝えた。また、医療ケアを必要とする子どもたちへの支援が強化されることも確認された。
議会では人権および多文化共生についても話題に上り、人権推進担当理事の中下栄治氏は市内の人権啓発活動とその連携体制を説明。様々な分野での協力を求めることが重要であると述べた。さらに、今後の地域間URL連携や広域的なまちづくりに向けた取り組みにも期待が寄せられた。
本日、泉佐野市の議会は市民の多様なニーズに応えるため、観光や地域振興をはじめとする様々なテーマで活発な議論が交わされ、それぞれの担当者が課題解決への取り組みを発表した。市役所としては、引き続き市民サービスの向上を図りながら、未来に向けた積極的な施策を進めて行く方針が確認された。