令和4年9月28日、泉佐野市議会において、定例会が開かれた。会期内では一般質問が行われ、主に学校給食や買い物弱者対策に関する質疑が際立った。代表質問を行った「新緑未来」党の中藤大助議員は、災害の影響による地域の課題について触れ、地域づくりと支援の重要性を訴えた。「学校給食について」では、小学校給食センターの老朽化が指摘され、食育の観点からも環境整備が必要とされる中で、教育委員会への質問が行われた。
教育監の高橋和也氏は、「昭和60年に開設された給食センターは37年の利用を経て老朽化が進んでいる」とし、現行の衛生管理基準に対する適合性が問われた。特に、夏の時期には調理室の温度が30度を超え、エアコンなどの設備要求も浮上している。新たな給食センターの建設が計画されており、今後の方針も明示された。
また、「林業について」も重要な議題として取り上げられ、資源利用の促進や森林環境譲与税を活用した政策が議論された。千代松大耕市長は、「地域の森林資源を有効活用し、経済的利益を還元させてまいりたい」と強調。更には、買い物弱者に対する対策にも言及され、支援団体の協力を得て、地域住民のニーズに応え続ける体制の強化が求められた。
議会の最後に提出された複数の議案、特に「令和4年度泉佐野市一般会計補正予算」や「職員の育児休業等に関する条例の一部改正」に対しても審議が行われ、透明性と効率性を重視した運営が求められている。次回の定例会では、更なる具体的な提案や市民の意見が求められる見込みと言われている。