令和2年3月3日、阪南市議会は第1回定例会を開催し、令和2年度予算案や条例改正案についての審議を行った。特に財産の無償貸付けに関する議案については、議論が交わされた後、無事に承認される運びとなった。
議案第26号「財産の無償貸付けについて」の審議においては、市長の水野謙二氏が訂正理由を説明し、延床面積の数値に誤りがあったことを明らかにした。水野市長は「延床面積の数値を1,023.39平方メートルに訂正することをお願い致します」と意見を述べ、議会はこれを承認した。
また、令和元年度阪南市一般会計補正予算に関する議案第12号についても、各常任委員会からの報告を受け、総務事業常任委員長の中谷清豪氏は「全会一致で原案通り可決すべきものと決定した」と報告した。この結果、補正予算も無事に可決されることとなった。
阪南市の財政状況についても議論が行われ、第4号議案として提案された議員報酬の削減案に関しては、今後の財政再建に向けた取り組みの一環として多くの賛同を受けたものの、最終的には否決に至った。その理由として、各議員からは「実施しないと市民の信頼は得られない」との声が上がったが、具体的な効果が示されなかったことが影響したようだ。
さらに、新型コロナウイルス関連の課題についても触れられ、水野市長は「市民の安心・安全を守るために、今後も様々な施策を講じていく」と明言した。また、公共の病院再編問題についても意見書が提出され、各議員の熱心な討論が行われ、意見書の原案が可決された。
本議会では、予算案の審議のみならず、地域医療や議員報酬のあり方について多くの意見が交わされ、阪南市にとって重要な議論が行われたことが印象的であった。今後も継続的な改革と住民の支持を得るための取り組みが求められることは間違いないだろう。