令和元年12月の定例会において、阪南市は教育や子育て、地域支援の施策について活発な議論を展開した。
本会議では、「学校教育の充実」や「子ども・子育て支援」の重要性が強調された。特に、学校教育では外国語教育の充実を図るため、来年度からのJETプログラム導入が決定され、これにより多くの子どもたちがネイティブスピーカーと接する機会が増え、英語に対する興味を喚起する狙いがある。また、組体操の危険性を踏まえ、学校における集団演技や体育の実施方法についても見直しが行われている。
次に、子育て支援の分野では、妊婦や子育て中の家庭に対する包括的な支援が行われており、両親教室や健康相談の場が設けられている。このような取り組みが、子どもたちの心身の健康を促進し、安心して子育てできる環境を整える基礎となる。
さらに、学校外での遊び場やフリースクールの必要性が議論され、地域にとって資源である子どもたちを支える体制構築の重要性が確認された。市長は、今後も地域活動への職員の参画を促し、信頼関係を高めることで、市民自治の充実を図るとの方針を示した。
そして、地域まちづくり協議会の結成とともに、地域課題を市民自らが解決する仕組みづくりが必要とされ、行政もその支援体制を整える方向で進める意向が示された。市民と公の役割分担を踏まえ、共に活動し、地域の発展に寄与していくことが強調された。
今回の定例会では、これらの施策が相互に関連し、子どもたちを中心に、地域全体の活性化につながるとの認識が共有されている。市は、これらの施策に基づき、今後とも市民と共に活動することを約束している。