令和元年の阪南市議会第3回定例会が開会した。議員は14名歓迎の意を示し、会議は始まった。議題には、阪南市住民投票条例制定や、阪南市下水道事業経営戦略策定審議会条例制定などが含まれ、また一般質問も実施された。
特に、上甲誠議員が南海トラフ巨大地震や豪雨・大型台風に備えるための市の防災対策を質した。市長の回答により、迅速な職員配置や地域連携、地域防災団体との連携強化が現在進行中であることが確認された。さらに、教育長は新たに導入されたプログラミング教育について述べ、将来的な教育の質向上に向けた取組みが進捗することを強調した。
そして、議案においても、公共施設の在り方や空き家の管理問題が提起され、特に石田保育所と下荘保育所の統合問題については、住民の理解を得るべきだという意見が相次いだ。これに対し、市長は保育行政の見直しを通じた支援策の必要性について認識を示した。加えて、図書館の運営形態に関する迅速な改革と、安定した運営体制の確立が求められた。市は引き続き市民と行政、幅広い地域団体と連携し、子育て支援や教育の質改善に努めることを明言した。
この他、婚活支援や空き家対策など市民が抱える課題についても言及され、具体的な施策を通じて市民の暮らしの質向上への意欲が伝えられた。特に、公共交通の改善への期待も寄せられ、市のそうした取り組みが待たれるところだ。今後の議会活動において市の計画とその実現に向けた取り組みが注目される。