令和5年3月に阪南市議会が開催された。この議会では、さまざまな重要な議案が討議され、特に予算案に関する議論が中心となった。
まず、令和5年度の阪南市一般会計予算について、総額が193億3,500万円に達する見込みであると発表された。この予算は、前年と比較して3%の増加が見込まれており、主な要因としては物価上昇による光熱水費の増加や、社会保障関連経費が挙げられた。魚見岳史総務部長は、「高齢者医療や障害者支援のために必要な経費が増大している」と指摘した。
また、令和5年度阪南市国民健康保険特別会計予算についても審議された。この予算総額が68億8,635万円となり、前年度と比較して4.7%減少する見込みであることが発表された。これは、被保険者数の減少が影響しているとされ、健全な保険運用を図るための対策が求められている。宍道厚治健康福祉部長は、「持続可能な国民健康保険事業の運営が目指されている」と述べた。
会議では、阪南市病院事業会計予算も審議され、歳入歳出がそれぞれ3億2,800万円計上される見込みとなった。こちらも病院の運営に影響を与える多くの要因が絡んでおり、特に医療機器の購入や、改築計画に伴う予算が反映されている。宍道福祉部長は、「医療の質を維持向上させるための投資が重要」と強調した。
さらに、阪南市後期高齢者医療特別会計予算については、歳入歳出共に18億9,343万円となり、健康維持や支援を強化するための施策が提案されていることが話され、関係者の理解と協力が期待されている。