令和5年9月7日、阪南市議会の第3回定例会が再開され、複数の議案が審議された。注目されるのは、阪南市南海財産区管理会委員の選任議案であり、水野 謙二市長は、欠員に伴い、岡良治氏の同意を求める旨を説明した。この議案は、議会の了承を得て、原案通り同意されることが決定された。
次に、財産の取得に関する議案が審議され、魚見 岳史総務部長が阪南市消防団の車両更新のために、消防ポンプ自動車2台の取得について議会の議決を求めた。契約金額は、4906万円とされ、相手方は有限会社阪南防災であることが明らかにされた。
伊瀬 徹生涯学習部長は、指定管理者の指定に関する議案を説明した。阪南市の社会体育施設において、来年度からの新たな指定管理者の管理運営が開始される。指定候補者は阪南みらい共創パートナーズで、その体制や事業活動についても説明がなされ、説明を聞いた議員たちは、質疑もなく、議案を付託した。
また、阪南市自治基本条例の改正に関する議案も審議され、松下 芳伸未来創生部長は、条例改正の目的や内容を説明し、必要性を強調した。さらに、印鑑条例、駐車場条例の改正についても、担当部長から説明がなされ、いずれも円滑に進めることが議決を求められた。
続いて、令和5年度の一般会計補正予算が提案され、歳入歳出それぞれ2億1022万9000円を追加し、予算総額が201億8427万円となる旨が報告された。特に商業支援や新型コロナウイルス感染症への対応が挙げられ、その詳細が議会で説明された。その他、国民健康保険及び介護保険特別会計の補正も併せて討議され、歳入歳出ともに追加される金額が提示された。
最後に、令和4年度の決算認定に関する報告が行われ、監査委員からの報告も含め、いずれの会計も前年度と比較し健全なものであったとの意見が述べられ、併せて財政健全化判断比率についての報告もなされた。全体的に本会議においては、質疑が少なく、スムーズに進行したことが印象的であった。