令和4年第516回読谷村議会臨時会は、重要な議案が多数扱われた。議会では、令和4年度の一般会計補正予算が審議され、総額170億円超の補正が提案された。村長の石嶺傳實氏は、経済状況改善のため補正予算の必要性を強調し、令和3年度の実績を踏まえた施策について説明した。特に、農業調査やユンタンザミュージアムの駐車場整備といった地元に密着した事業が挙げられ、地域経済の向上が期待される。
同会議では、一般職員の給与も議題に上り、現行の期末手当支給率を見直す改正案が可決された。総務部長の安田慶知氏は、労働環境が厳しい中で、公平性と透明性を重視した今回の変更を受けて、村民の理解を求めた。
また、米軍トリイ通信基地における吊り下げ訓練に対する抗議決議も提出され、議会はこの訓練が住民の安全に与える影響を懸念していると表明した。決議に賛成した議員は、地域住民の生命と安全を守るための必要性を訴え、村民の意識を高める活動の重要性を強調した。基地からの繰り返される訓練に対して、議会は引き続き強い姿勢で臨むことを決意した。
議案の可決後、議長の伊波篤氏は、出席議員への感謝を述べ、今後の議会活動に活かすべき意見が多く寄せられたと振り返った。引き続き、様々な課題に取り組みながら、村民に信頼される議会を目指して努力する姿勢を示している。