令和3年4月28日に、浦添市議会で第200回臨時会が開かれた。議題は、補正予算案や特別委員会設置に関することが主な内容である。市長の松本哲治氏が、令和3年度浦添市一般会計補正予算(第1号)の提案を行った。これによって、歳入歳出それぞれに6億1,852万9,000円が追加されることとなり、予算総額は531億1,852万9,000円となるとされる。
本補正予算の主な理由としては、ひとり親世帯への給付金、コロナワクチン接種に関する予算が挙げられる。ひとり親世帯には、児童1人あたり5万円の給付金が支給される予定だ。市民部経済文化局長の嘉味田朝氏によれば、対象世帯数は5万2,000世帯、配布予定は議会決議後速やかに、7月までに行うとのことだ。
また、この日の議題には、特別委員会の設置もあった。西部開発及び米軍基地関係特別委員会、議会改革等に関する調査特別委員会が設置され、各委員の選任が行われた。議会改革等に関する調査特別委員会の委員長には新垣有太議員、副委員長には金城大輔議員が選任された。
さらに、新型コロナウイルスワクチン接種計画に関しても議論が重ねられた。福祉健康部長の高江洲幸子氏は、接種体制を整え、65歳以上の方々への接種を推進する方針を述べた。ワクチン接種に関しては予約が殺到し、混乱を招いたとの報告もあり、今後の改善策が求められている。次回予定の接種では、65歳以上の方々への接種が中心となり、集団接種での対応が検討されている。
最後に、議員提出の中華人民共和国による人権侵害問題についての意見書も原案のとおり可決され、国政に対する調査や抗議の必要性が確認された。これらの議題について、各議員から活発な意見が交わされ、最後は閉会に至った。