令和4年6月13日に開催された浦添市議会定例会では、一般質問が行われ、市長の松本哲治氏や各部長から新型コロナウイルスワクチン接種状況や消防行政についての報告があった。
特に重要なテーマとして、新型コロナウイルスワクチンの接種状況が取り上げられた。松本市長は、6月3日時点でのワクチン接種率を報告し、1回目接種率71.76%、2回目71%、3回目42.84%であると述べた。年代別では、若年層の接種率が低く、特に12歳から19歳が16.3%、20代が23.5%、30代が30.2%だった。これに伴い、市は引き続きワクチン接種の重要性を伝える取り組みを実施し、市民が安心して接種を受けられる環境を整備する方針である。
また、消防行政については、石原正常消防長が人員体制について説明し、本市には100人の職員が配置されていることを明らかにした。昨年度には消防力の見直しが行われ、必要な人員配置を検討していると強調し、引き続き市民の安全を守るための取り組みを進めていくと述べた。特に定数外採用については、他の消防本部で行われている制度を参考に、財政的な課題をクリアできるよう調整を進める意向を示した。
さらに、うらちゃんminiの再運行に関する質問もあり、仲西信雄都市建設部長が運行方式の見直しを行い、運行再開は9月頃を見込んでいることを説明した。不採算の問題も指摘され、運行効率や収支率の改善が求められた。
特筆すべきは、地域文化の資源として、浦添市の歴史や文化財に関する発言もあり、教育部長の高江洲幸子氏が文化資源の活用や教育現場での取り組みについて報告した。特に、りっか浦添から寄贈された冊子「うらしーんちゅぬ宝」の活用状況については、地域の歴史を学ぶ教材として教育現場で活用されているとのこと。市内の児童生徒に地域の誇りを持たせるための活動が進められている。
議会では、地域の観光や文化の活性化に向けた取り組みや様々な行政サービスの強化が求められており、今後の施策に期待が寄せられている。これらの問題は市民の生活に直結するため、慎重かつ迅速に対応が進められることが望まれる。