令和5年3月3日、浦添市議会定例会が開催された。この中で、さまざまなテーマが取り上げられた。まず、仲程淳也議員が出した一般質問の中で、災害時の観光客への対応についての重要性が議論された。市長の松本哲治氏は、観光客が安心して訪れるためには、防災マップを連携して情報提供する必要があると述べた。さらに避難所への案内を多言語化する試みを進めることで、外国人観光客の受け入れ体制を整えていると強調した。
次に、当山小学校の分離新設校計画が進行中であることが報告された。これは、過大規模な学校問題を解消し、地域に根ざした教育環境を構築するためのものである。教育部長の高江洲幸子氏は、用地取得後の工事は基本設計から実施設計、そして工事着手に向けて、約3年を要する見込みであると説明した。この計画により、地元住民のニーズに応えられる教育施策が進められることが期待されている。
また、市内の交通問題も取り上げられ、市民からの要望が多い公共交通やコミュニティバスの充実が必要であるとの意見が多く寄せられた。護得久朝文議員は、市民の生活を支えるための柔軟な交通政策を検討する必要があると述べた。
さらに、浦添市の観光振興政策についても多くの発言があった。観光協会の登録DMOとしての取り組みが語られ、新たな観光資源の発掘やスポーツイベントの誘致が進められている。特に、今後のイベントに向けてのPR活動が重要であると認識されており、市民の参加も促進されるべきであるとの指摘がなされた。
最後に、教育者へのメンタルケアへの取り組みも忘れてはならない。教員不足やメンタルヘルス問題に対するケアについて、教育委員会から一定の改善策が打ち出され、教員が安心して働ける環境を整えることが急務であると結論づけられた。各事業の進捗や課題が議論され、今後の施策に活かされることが期待される。