令和元年９月10日の浦添市議会定例会で、複数の重要な議題が取り上げられた。特に、西海岸開発についての進捗状況は市民からの大きな関心を集めている。市長の松本哲治氏は、沖縄県知事との３者会談の開催を通じて、地域経済の振興を図る計画を明らかにした。マスコミとの情報共有を重視し、市民に向けた説明会の開催を強く推進する意向を示した。
さらに、健康診断の受診率向上についても議論がなされ、福祉健康部の高江洲幸子部長は、特定健康診断の受診者数が年々減少している現状を指摘し、特に40代から50代の受診率向上に向けた施策を講じる方針を述べた。その他、定期健康診断の受診促進策として、電話やハガキでの通知、休日の訪問健診を計画しているとのこと。また、健康ポイント事業も進めており、受診者に対するインセンティブが提供されていることから、効果的な対応に期待が寄せられている。
スポーツ振興については、浦添市の市民スポーツ大会や国際スポーツ大会を通じて市民の健康意識を高める取り組みが行われていることが確認された。特に、ノルディックウォーキングは健康を促進する手段として推進されており、教育長の仲間陽子氏は、地域住民との連携による効果的な普及啓発が必要であると語った。
さらに、今年10月に開催される「てだこウォーク」イベントも、観光客誘致や市民の健康づくりに寄与する重要な行事と位置付けられている。市民が楽しめる参加型イベントを通じて、浦添市の魅力を広く発信することが期待されている。
健康課題に対する取り組みとして、学校での虫歯予防対策も重要視され、フッ化物洗口の導入や実施率向上に向けた各学校の努力が述べられた。これにより、健康教育の眼目となる児童たちの健康意識を高める狙いがある。
最後に、浦添市は東京2020オリンピックに向けて、事前キャンプ誘致活動を継続しており、特にデンマークのハンドボールチームの誘致が顕著であると強調された。市長はこの動きを多くの市民に周知し、期待される経済効果についても情報提供を行う考えを口にした。