令和元年11月5日に開催された第193回浦添市議会臨時会では、浦添市障害児放課後児童健全育成施設の設置及び管理に関する条例の一部改正が議題となった。
今回の改正案は、障害児放課後児童健全育成施設ひまわり学童クラブの指定管理者の選定条件を見直すものである。
市内事業者を対象にした結果、応募が1者にとどまり、その中でも選定されなかったため、条件の拡大が必要であるとされた。
市長の松本哲治氏は、「障害児のための質の高いサービス提供が求められるが、現在の条件では難しい」と述べた。
安和さゆりこども未来部長は、今回の選定条件を見直し、ひまわり学童の質を維持するためには、避けられない改正であるとの見解を示した。
一方で、古波蔵保尚議員は、今回の条例改正が公約に反し、市内事業者の育成に逆行するものと指摘した。
さらに、「市外事業者に開放してしまうことで、地元業者の競争を促す保証がない」と提言した。
議会の質疑応答では、既存の社会福祉協議会が担ってきたサービスの安定性についての懸念が強調され、各議員が言及した。 例えば、今後の公募に関与する条件が厳しいとの見解や、支援員の職務体制についても問題視され、待遇改善や安定した運営が求められる結果となった。
この議案は賛成多数で可決され、今後の方針と施行日については、改めて通知されることとなる。また、今後の指定管理者が、障害児のサービス向上につながるよう、慎重な運営が求められている。