令和3年12月1日、浦添市議会の第199回定例会が開会された。これに伴い、数々の議案が審議された。
中でも、米軍普天間飛行場に属するMV22オスプレイからの水筒落下事故に関する意見書や抗議決議の提出が特に注目された。仲程淳也議員は「事故が発生したことに強い憤りを禁じ得ない」と述べ、事故の再発防止を求める声を強調した。意見書では「普天間飛行場の運用が市民の生命を脅かしている現状が浮き彫りになった」との意見が示された。
また、議案第83号、令和3年度浦添市一般会計補正予算(第7号)が紹介された。松本哲治市長が新たに13億2,770万円の予算を追加することを説明し、歳入歳出予算の総額を573億4,537万3,000円とすることを提案した。主な課題として、障害者支援に関する予算が増額される見通しである。
議案第84号及び第86号に関しては、浦添市国民健康保険特別会計や介護保険特別会計の補正予算の提案が行われ、高江洲幸子福祉健康部長が細部について説明した。
特に、介護保険については、歳入歳出それぞれを78億7,616万5,000円にするため、国庫支出金の増が含まれている。これにより、様々な介護サービスが強化される見込みがあり、地域における支援充実が期待されている。
加えて、浦添市の景観を守るための条例改正も議題に挙げられた。都市建設部の仲西信雄参事は「住宅の密集地区における景観管理の重要性が高まっている」と言い、より明確な規定づくりを目指すと述べた。これに関する改正案は、地域住民の意見も反映される見通しである。
委員会への付託を省略する形で進められたこれらの議案は、次回の会期内での審議を予定している。本定例会は12月20日までの20日間にわたり、さらなる議論が進むことが期待されている。