令和2年3月6日に開催された浦添市議会の第192回定例会では、主に一般質問が行われ、教育や感染症対策に関する様々な課題が議論された。
市長の松本哲治氏は、新型コロナウイルス感染症対策としての健康管理を強調し、日常的な検温や対策の重要性を述べた。
特に教育行政について、多くの議員が質問を寄せた。當間左知子議員は、保育要録の保育士による取り組みの重要性や幼保こ小の連携強化について具体的な質問を行った。教育部長の平良亮氏は、保育要録の役割が小学校での適切な指導につながると答えた。また、幼児教育センターの開所に関する市の対応に対しても説明を求められ、市の取り組みを強調した。
新型コロナウイルス感染症に伴う児童生徒への支援が重要なため、地元保育園と協力し、子供たちのために安全な環境を整える必要があると指摘され、松本市長もその必要性を認識し、市民との連携を強調した。
また、浦添市美術館における琉球漆器についても質問が続いた。教育部長は、琉球漆器の導入が子供たちの文化理解に寄与することを指摘し、今後の取り組みに関する見解を述べた。市長もまた、伝統文化の振興を進める姿勢を示し、積極的な関与を約束した。
一方で、浦添ふ頭地区の開発に関して、クルーズ岸壁などの計画が議論され、その必要性や地域貢献について言及された。議論の中では、地権者の意向も考慮しつつ、地域住民の理解を得るための努力が求められた。
最後に、児童生徒における保育需要に関し、待機児童の問題も取り上げられ、統計に基づいた具体的な施策の必要性が指摘された。市としても、この問題に対して真摯な態度で対応する意思を表明した。