令和5年9月7日、浦添市議会は第206回定例会を招集し、重要な議題が議論されました。
特に注目されたのは、令和4年度の各特別会計及び一般会計の決算認定についてです。松本哲治市長は、決算認定の概要を説明し、特に一般会計の歳入が587億3,046万7,408円で、前年度比2.22%の減を示したことを指摘しました。
市税の徴収率については98.5%で高い水準を保っているものの、収入全般での減少が課題として浮上しています。嘉味田朝財務部長は、「実質公債費比率は5.6%と健全な財政運営がなされている」と強調しました。
続いて、浦添市国民健康保険特別会計の決算については、宮城智枝子福祉健康部長が説明を行い、歳入総額127億2,974万1,847円で4%の増を示していることを報告しました。ただし、保険料収入の中でも若干の減少が見られるため、収入源の多様化が必要とされました。
また、都市計画土地区画整理事業の補正予算が承認され、今回の議案中最大の28億5,963万円が増額される見通しです。これは浦添南地域での土地開発に向けた戦略的な投資となります。
さらに、介護保険特別会計の補正予算も審議され、特に減額する要因がある一方で、増額が見込まれる項目もあり、バランスの取れた予算編成について議論が交わされました。
最後に、平成28年に策定された公共施設再配置プランに基づき、浦添市立中央公民館分館の廃止や、消防法施行規則改正に伴う火災予防条例の改正についての議案も可決され、これにより地域資源の最適化が計画されています。
次回の定例会は9月27日までの21日間となります。