令和2年12月10日の浦添市議会定例会では、様々な議題が市議によって提起され、特に新型コロナウイルス感染拡大防止や軍港問題が注目を集めた。
初めに、比嘉武宏議員が新型コロナウイルスの影響が市民生活に与える影響について質問した。特に、学校への対応や経済支援策が焦点となった。市教委は、新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、児童生徒の学びを支えるための取組を継続しており、各学校では安全対策を講じていると報告した。続けて、地域における独居高齢者の支援についても言及され、福祉部門が地域住民との連携を強化していることが強調された。
また、カーミージー地区における海浜公園づくりに関しては、市長が公園整備の進捗状況を報告。拠点施設や駐車場ゾーンの整備状況、そして今後のスケジュールも合わせて説明された。カーミージーに隣接する民有地のリゾートホテル計画についても言及があり、地域との連携が重要であると認識されている。
それに続いて、田畑翔吾議員が軍港問題について質問をした。市長は、軍港受入れとその理由を正当化し、市民の声に対して誠実に向き合っていなかったことを指摘された。その反応を問う質問に、市長は圧力に屈せざるを得なかった複雑な事情を語り、今後も県知事、那覇市長との協議を続ける意向を示した。
最終的には、教育現場における英語教育の在り方や、会計年度任用職員制度に関しても活発な意見が交わされた。市長は、職員の業務負担を減らし、効率的な運営を行うことで、子供たちへの教育環境を整備する方針を強調した。議会の進行にあたり、様々な意見や課題が提起された中、市長は持続可能な政策の実行を誓ったが、誠実さと透明性の確保が求められる。