令和5年4月11日、浦添市議会臨時会が開催された。
この日は議案の審議が中心となり、特に浦添市の税条例に関する専決処分の承認が重要な議題として取り上げられた。
議案第30号の専決処分の承認を求めることに関して、又吉健太郎議員が質疑を行った。皆が期待する法律が先に可決されている経緯を再確認することが目的であった。
嘉味田朝財務部長は、「当該法律が可決されたのは令和5年3月31日」と説明したが、その後、間違った認識を訂正し、実際には3月28日に参議院本会議で成立したと明かした。この混乱を受けて、又吉議員は本議会の運営方法について提言を行った。
次に議案第32号、浦添市国民健康保険税条例の一部改正について審議された。仲村直子議員は、国保加入世帯の滞納状況と、その影響を受ける世帯数について質疑を重ねた。
宮城智枝子福祉健康部長によれば、令和5年3月31日時点の国保被保険者世帯数は1万5,948世帯で、滞納世帯数は令和2年度が2,607世帯、令和3年度が2,130世帯である。さらに、単身世帯の影響を詳述し、課税限度額の引き上げによる影響も説明した。
国保税の負担が住民に重いことを強調し、引き下げを求める意見も出た。一方、新垣有太議員は、今回の改正は社会の変化に伴う必要な措置であると述べ、賛成の立場から討論した。
その後、議案第28号、副市長の選任についても質疑が行われた。
会議は進行し、すべての議案について質疑と討論が行われた後、無記名投票が実施された。副市長の選任に関する議案第28号は、全員一致で可決された。
浦添市議会のこの会議は重要な決定が多く、議員間での意見交換も活発なものとなった。