令和元年12月19日に行われた第191回浦添市議会定例会では、さまざまな重要案件が議論された。
特に注目を集めたのは、議案第79号の浦添市国民健康保険特別会計補正予算についてである。この議案は、令和2年6月から自己負担額証明書の提出が省略されるなど、被保険者の利便性向上を図るためのシステム改修と関連している。また、この補正予算は、社会保障・税番号制度システム整備費補助金を利用した今後の保険証提示方式導入に対応するもので、全会一致で可決された。
次に、議案第80号と第81号に関しても、併せて報告された。議案第80号の浦添都市計画土地区画整理事業特別会計補正予算では、関係委員より、浦添南第二地区の造成工事がほぼ完了し、新規居住者を優先する補償内容が説明され、満場一致で可決された。
また、議案第81号では、キャンプ・キンザーの返還跡地における下水道施設移設が求められており、こちらも全会一致で可決された。このように、今議会は特に社会福祉および都市インフラに関する内容が多く、委員からも市民向けサービス向上に寄与することが強調された。
議案第82号で提案された浦添市職員の給与に関する条例の改正については、沖縄県勧告に基づいた給与改定の協議結果が報告され、市長がその内容に基づき職員の給与月額を1人当たり平均1,320円引き上げることを目的としている。これにより職員の待遇改善が図られる見通しである。
さらに議案第85号において、浦添市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正が提案されている。環境保全対策として、ごみ処理手数料を変更し、取っ手付きごみ袋の導入と共に、特に高齢者や障がい者に優しい配慮がなされるよう取り組む旨も議論された。一部の議員は、利用者負担が増すことに懸念を示したものの、最終的には可決された。
また、現業職員の給与基準廃止や新たな条例の設置についての議案も審議され、その必要性が強調された。
議案第86号では、障がい福祉関連複合施設の設置が提案されており、指定管理者の選定方法についても具体的な日程が提示され、これにより施設のスムーズな運営開始が期待されている。さらに、教育関連の報告も多くあり、議案第91号の幼保連携型認定こども園の改正や、学校設置についても手続きを進めるとされた。
最後に、議員提出の議案による首里城の早期復元や米軍関連の事故に対する抗議決議など、地域の歴史と安全を守るための意見書や決議が可決されており、市民の意見を反映するふさわしい政策が進んでいることが窺えた。