令和5年の浦添市議会定例会では、カーミージーの岩場に関する議論が中心となった。
特に、岩場の市民利用に関する問題が引き続き取り上げられている。公明党の金城 大輔議員は、カーミージーの岩場が、昨年市が設置した看板により利用制限されていると指摘した。地域住民からは、自由な利用が求められているが、依然として制約が続く現状に不満の声が寄せられている。金城議員は「この状況が市民利用にどのような影響を及ぼすか懸念されている」と述べ、所有権の移転が問題の根本であるとして、早急な調整を求めた。
それに対して、松本 哲治市長は、カーミージーは地域住民に愛される場所であると認識しているものの、所有者との調整が必要だと強調した。しかし市民からは「以前は特に問題がなかったのに、なぜ今制限されるのか」との疑問が寄せられている。
このほか、港川ステイツサイドタウンについては観光への影響が語られた。観光客の増加により、地域の交通問題も浮上しており、今後のインフラ整備が必要であると説明された。市からの具体的な取り組みについては、歴史的価値を背景にしっかりした施策が期待されている。
さらに、都市計画マスタープランの改定状況についての質問も行われた。都市建設部の仲西 信雄部長は、改定の必要性を認識しつつ、社会情勢の変化に応じた計画が必要であることを強調した。今後は、住民の意見を反映しつつ地域別で計画を進めていく方針が示された。
これらの問題に加え、こども政策や安全な市民生活の確保に関わる問題も多数上がった。特に、生活基盤の整備状況や新型コロナ禍における市民の健康支援についても引き続きの報告が求められている。今後、市では住民の安全性に資するため、更なる対策が必要であることが求められる。