令和2年3月4日、浦添市議会の定例会が開催され、市長である松本哲治氏は、いよいよ加速する浦添市の未来について強調した。
この会議では、特に新型コロナウイルスの影響について多くの意見が交わされた。松本市長は「現在直面している問題の解決への取り組みを強化する。」と述べ、感染症対策の重要性を再確認した。
加えて、浦添市は、「浦添市いよいよ加速!」というキャッチフレーズのもとで、人口増加に伴う都市発展や経済成長を支える施策を進めるべきだとし、交通網や観光業の整備の必要性も指摘した。特に沖縄都市モノレール延長工事などの進展を受け、さらなるインフラ整備が期待される。
福祉行政に関して、松本市長は、高齢者の貧困に対する対策が急務であると強調した。最近の報告では、高齢者の万引き事件が増加しており、福祉健康部長の高江洲幸子氏はその背景に生活困窮があり、地域社会の支え合いが必要であると述べた。高江洲氏は、「高齢者支援のためには地域全体の理解が不可欠であり、若年層から高齢者までの連携が重要である。」と語った。
また、認知症対策の強化についても議論が続き、認知症サポーター養成講座の実施状況が報告され、245名の登録者がいるとのこと。高江洲氏は「地域包括支援センターとの連携を強化し、認知症への理解を深める取り組みを一層推進していく。」と話した。
学校におけるトイレの洋式化についても言及があり、仲間陽子教育部長は公立小中学校の洋式トイレ設置率が小学校58.3%、中学校60.5%とのデータを示した。沢岻小と宮城小の支援が優先される見込みだと話した。
このように、浦添市は高齢化社会や新型コロナウイルスに対処し、持続可能な解決策を模索中である。また、福祉や教育の現場でもさまざまな取り組みが進められ、その背景には市民の生活向上への強い思いが伺えた。今後の浦添市の取組みに期待が寄せられる。