令和3年3月23日、浦添市議会では第196回定例会の第7日目が開かれ、主要な議案の審議が行われた。
まず、令和3年度浦添市一般会計予算について、予算審査特別委員長である又吉謙一氏が審査の結果を報告した。
これによれば、総額525億円の一般会計予算案は、今年度の前年と比較して38億8,000万円の増額が見込まれているとのことである。
収入面では市税を163億円、ふるさとてだこの都市応援寄付金なども増加傾向にあることが報告された。
次に、田畑翔吾議員(日本共産党)から反対討論が行われた。
彼は予算案の中に待機児童問題解決のための保育所整備が提案されている一方、本市が未だに米海兵隊の出撃拠点となる新軍港建設を推進していることを指摘した。
また、この軍港建設が自然環境を著しく破壊する恐れや教育予算の削減につながると警告した。
金城大輔議員は賛成の立場から討論を行い、令和3年度の予算が新型コロナウイルス対策としての施策にも注力していることを強調した。
「生活保護事業や認定こども園の運営費助成の増額が予算に計上されている」と述べ、市民生活支援に資する内容であると評価した。
また、複数の特別会計予算案も審議に上がった。
国民健康保険特別会計予算については、健診受診率向上施策が提案され、ナイト健診の実施が計画されている。
教育部が報告した放課後子ども教室推進事業も注目された。
子どもたちがみな安全安心な環境で育まれる教育環境の確保が求められ、地域住民との連携強化が重要であるとした。
そのほかにも、福祉健康部からは社会福祉協議会補助金の減額が報告されました。
これは、事業に関連する収入増加によるもので、制度は健全な形で運営されているとの見方が示された。
議会改革や市民協働事業の推進に関する条例改正案も提出され、全会一致で可決された。
最後に、本定例会の閉会に際し、松本哲治市長が感謝の言葉を述べ、名残惜しさと今後の発展を期待する発言をした。
本日は、様々な議案が議論され、市民の福祉向上を目指す重要な施策が確認されたことに意義がある。
浦添市議会はこれからも市民の声を届ける役割を果たし、よりよいまちづくりへ向けた努力を続けることが期待される。