令和3年12月8日、浦添市議会にて行われた定例会では、復帰50周年記念事業や軽石問題、コミュニティ・スクールの導入についての課題が討議された。
復帰50周年を迎えるにあたり、松本哲治市長は第7回世界のウチナーンチュ大会を記念事業として位置づけ、県と連携しながら、市民との交流を通じて地域の文化やつながりを深めていく考えを示した。また、南米移住者子弟研修生を参加者として招聘し、ウチナーネットワークの強化を図ることも検討されている。
次に、浦添の西海岸や漁港に漂着した軽石への対策が報告された。海岸や漁港周辺への漂着を防ぐオイルフェンスの設置が進められていることから、地域住民にも情報を周知し、協力を得ながら対応していく方針が確認された。
さらに、コミュニティ・スクールについては、来年度から港川小学校や仲西中学校をモデル校として新たに学校運営協議会を設置することを決定。市は、地域と連携した学校づくりを推進していく。
また、コロナ禍による子供の虐待についても焦点が当てられ、与那覇純子こども未来部長は、相談件数の増加問題に関する取り組みを継続すると述べた。特に外部機関との連携の重要性を指摘し、民間団体の支援も活用していく考えを示した。
牧港補給地区の跡地利用に関する進捗状況も報告された。ここでは返還後の地域振興を見据え、さまざまな関係者との調整が行われているが、詳細な検討は今後も必要となると考えられている。特に、地権者との信頼関係の構築が重要な課題である。
市は引き続き浦添の未来を見据えたまちづくりに邁進し、市民のニーズに応える施策を展開していく意向を示した。