第198回浦添市議会定例会が、令和3年9月6日に開会した。
市長の松本哲治氏は、開会にあたり、今定例会では25件の議案が提出されていることを報告した。この中には、令和2年度の予算決算に関する議案が多数含まれている。
特に重要視された議案は、令和2年度の浦添市一般会計に関するものである。財務部長の比嘉克也氏は、2021年度の決算における市税の徴収率が98.0%を記録し、依然として高い水準を維持していることを強調した。しかし、経常収支比率が90.5%となるなど依然として高い水準であると警鐘を鳴らした。
また、議案第54号では浦添市固定資産評価審査委員会の委員選任についても説明がなされた。新たに銘苅正康氏が選任されることになり、市の固定資産評価に携わる重要な役割を担う。
関連する議案には、令和3年度の各特別会計補正予算案が含まれており、特に新型コロナウイルス感染症に対する対策が重視されている。福祉健康部長の高江洲幸子氏は、感染症に伴う生活困窮者自立支援金支給事業が進行中であると述べた。生活困窮者支援に関する予算が増額される見込みだ。
さらに、多様性を尊重する社会の実現に向けた条例改正が提案され、ストーカー行為等の定義に新たな規定が盛り込まれる。
結びに、比嘉克政議長は全議案について慎重な審議を求めつつ、次回の議会運営について言及した。議会は、さらなる市政の健全化を目指して進んでいく姿勢を示した。