令和2年9月、浦添市議会の定例会が開催された。
本日、主な議題は市立当山小学校の分離新設校の進捗と、身を切る改革の推進についてである。亀川雅裕議員は、学校の分離新設の必要性を強調したうえで、過大規模校の状況が長年改善されていない点に懸念を示した。教育長の當間正和氏は、分離新設について複数の会議が行われ、今後の進捗を注視しながら取り組みを進めていると答弁した。
亀川議員は、予算面についても言及し、当山小学校の分離新設には約74億円を見込んでいるとした。この数値に対し、今後の教育環境改善に向けた積極的な取り組みが求められる。さらに、亀川議員は市長の給与見直しについても質問し、市長である松本哲治氏は、現在の社会経済の厳しい状況を踏まえたうえで慎重な姿勢を崩さないと述べた。
また、教育制度の充実においては、新型コロナウイルスの影響も色濃く残っている。その中で、教育課題を解決するためには、積極的なICT活用が不可欠とも語られた。教育長は、GIGAスクール構想への取り組みに力を入れる姿勢を示した。
真栄城玄誠議員は市立図書館の分館設置を提案し、図書館利用の促進を図るべきだと訴えた。仲間陽子教育部長は、市民の利用状況を踏まえて、図書館の在り方を見直す必要性があると認識を示した。特に、内間地域への分館設置は急務であるという主張があった。
さらに、亀川議員から出た水泳授業の民間委託について、教育部長は専任のスイミングインストラクターを配置することで、児童への安全な指導を実現することを約束した。委託費用は722万円とされ、プールの新設費用の約3億円と比較して、経済的な選択肢になるとした。
最後に、西海岸開発の推進状況についても話が及んだ。北側に軍港が移設されることで、浦添市の発展につながることを期待されているが、実行には様々な課題が残されている。また、議論の中で県や那覇市との協力体制の重要性も強調されており、市長は引き続き関係機関との連携を深める必要性を訴えた。