令和4年第3回糸満市議会臨時会が4月28日に開催され、8議案が議題に上げられた。特に注目されるのは、一般会計補正予算や議員報酬関連の改正である。
議案第38号、令和4年度糸満市一般会計補正予算(第1号)は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ300億993万円にする読者への影響が大きい内容である。市長、當銘真栄氏は、歳入の増額は国庫支出金や県支出金を通じて、地域支援を目指したものであると説明した。
また、補正の主要な内容として、新型コロナウイルス感染症対策が挙げられ、学校や保育所での支援事業に重点を置いている。討論では、議員の賀数郁美氏が野球場や陸上競技場の観覧席を取り替え、感染症対策を進める事業に対して、十分な緊急性があるか疑問を投げかける。特に彼女は、現在の厳しい経済情勢下で他の支援が求められていると強調した。
続いて議案第39号において、議員報酬の一部改正案も採決にかけられた。この議案では、期末手当の支給割合を年0.1月分引き下げる旨が提案されており、同様の措置が特別職職員や一般職職員にも及ぶ。本案に反対する意見には、民間企業との格差拡大を懸念する声も上がった。
議案の審議では全議案が承認され、特に補正予算にかかる質疑応答が盛況となった。野球場の施設に対する支出と市内業者への支援をどのようにバランスさせるかが、今後の課題となることが明確になった。市長は市民の声に耳を傾け、優先順位の見直しについても前向きに調整すると述べた。
このように、今期の臨時会は新型コロナウイルスの影響下で行われたが、当議会での決定は多方面に影響を与えるものと考えられる。市民がもっと豊かな未来を描けるよう、行政の透明性と効率的な予算運用が今後も求められるであろう。