令和2年6月22日、糸満市議会において一般質問が行われ、市民生活に関わる重要なテーマが多数取り上げられた。
議員からは新型コロナウイルス感染症に関する支援策について質問があり、金城幸盛議員は、ひとり親家庭への支援策として児童扶養手当の対象児童1人につき1万円の支給を求めた。これに対しいて福祉部長の平田徳明氏は、必要性の調査と予算の確保を含めて関係部署と調整すると述べた。さらに、金城議員は特別定額給付金の対象外となった4月28日以降に生まれた赤ちゃんへの独自の出産祝い金についても意見を述べ、他市の例を挙げながら要望した。
次にGIGAスクール構想について質問され、金城議員は、児童生徒に1台の端末を整備するべきだと強調した。教育委員会指導部長の與那覇正樹氏は、ネットワーク環境の整備を進めているとし、段階的に実現する方針を示した。また、家庭でのオンライン学習環境に関する実態調査も行っており、その結果を踏まえた対応が期待される。
防災行政では、金城議員が新型コロナウイルスを踏まえた避難所運営の見直しを求め、市の感染症対策の方針について質問した。市長の上原昭氏は、避難所内での「密」を避けるため、ホテルや宿泊施設を活用した分散避難の検討を行うと述べ、より具体的な見直しを進める必要性を訴えた。
医療的ケア児への支援に関しては、金城議員が家庭へのサポートが必要と呼びかけた。福祉部長の平田氏が医療的ケア児の支援状況について説明し、更なる支援体制の整備を目指す姿勢を示した。
最後に道路行政に関する質問があり、玉城安男議員が進捗状況を問う場面もあった。建設部長の大城拡氏は、特定の市道の整備状況を説明したが、予算減少や用地取得の難航による影響で、計画に遅れが生じていることを認めた。