令和元年第4回糸満市議会定例会が開催され、さまざまな重要議題が話し合われた。本会議では、防災行政や児童の福祉に関する問題が中心的テーマとして取り上げられ、市の取り組みや課題が鮮明にされる場面が見られた。
特に防災行政に関しては、議員である金城幸盛氏が沖縄観光防災力強化支援事業について質疑を行い、その中で避難所のWi-Fi整備や防災マップの更新の必要性を訴えた。上原仁総務部長は、«避難所におけるWi-Fi設備の整備は重要である»と述べ、平常時の管理やコストについても考慮が必要だと強調した。さらに、避難所における備蓄品の整備計画についても市が進める予定であると答弁した。
次に、金城氏は児童虐待防止についても提言を行い、特に子ども家庭総合支援拠点の設置と虐待防止のための情報共有システムの構築を訴えた。市長の上原昭氏は、母子健康包括支援センターの設置に向けた調整を進めていることを明らかにした。市としても、児童虐待の根絶に向けた取り組みが重要であるとの認識である。
また、幼児教育の無償化に関しては、福祉部長の山城安子氏が、無償化への初年度経費は国が全額負担する方針であると述べ、次年度以降も国、県、市それぞれの負担割合について説明があった。教育長の安谷屋幸勇氏は、本市における幼児教育の取り組みについて進捗状況を報告し、円滑な施行を目指す意向を示した。
参議院選挙の影響で多くの関心を集める中、子どもや家族のための支援体制は重要なテーマとなっている。金城氏の質問に対し、児童への安全対策がどのように行われているのか、またこども園や保育所の周辺について緊急点検が実施されたことに言及。
その後、放置車両や不法投棄といった問題も取り上げられ、これらへの市の対応について具体的な取り組みが求められた。市民の安全を確保するため、過去の事例を踏まえた具体的な行動が課題解決に向けられるべきであるとの意見が出された。
最後に、道路行政についても議論が交わされ、特に交通安全対策が強く求められる意見が相次いだ。市道外かく線の信号機設置へ向けた進捗状況や、県道77号線の整備計画に関しても詳細な報告が共有された。これにより、市民の安全を第一に考えた道路整備が進められることが期待される。