令和3年第8回糸満市議会臨時会が開催された。
本会議では、小笠原諸島海底火山噴火による軽石発生に関する影響調査や、漂流・漂着軽石の除去に関する意見書が議題に上がった。
議長の大田守氏は、開催にあたり議会運営委員会の答申に基づいて会期を一日とし、議録署名議員を金城敏議員、新垣勇太議員に指名した。
次に、小笠原諸島の影響による漁業への支援について審議が行われ、議員からの特段の意見が求められ、委員会の付託及び討論を省略することに異議がなかった。
結果、本件は全員賛成で採択される見込みが示された。小笠原海底火山噴火の影響で軽石による水産業への被害が懸念されている状況にある。特に、糸満漁業協同組合関連の漁船の約8割が出航を見送っていると、新垣安彦議員は指摘した。
また、新垣議員は、提出した意見書について、「水産業や観光業に影響を及ぼす軽石が沖縄近海に漂流し、生活物資や資材の停滞が懸念されている」と述べた。この影響を軽減するために国や県に対して、早急な対応を求める内容が盛り込まれている。
意見書では、軽石被害への対策として、国及び県による早急な除去、自治体及び水産業の費用負担への支援、および経済的な損失に対する補償の概念が強調されている。長期化が予想される軽石の影響に今後どのように対応するかが今後の焦点となる。