令和6年第2回糸満市議会定例会が開催され、令和6年度一般会計予算についての議論が行われた。
会議では、予算規模329億6,023万6,000円や重点施策に関する多くの発言がありました。特に、市民の福祉や教育に関連する予算が強調され、その重要性が議論されました。
議案に対する修正案が提案され、その中で、議員らは特に市民ふれあいセンター兼福祉避難所や糸満市地域福祉センターの整備に関する予算削減を求めました。これに対しては、老朽化した施設の問題は未解決であり、市としての責任が問われているとの主張がありました。
また、高嶺小学校の移転改築事業に関しても議論が重ねられ、入札不調の原因や予算が新年度に向けて適切に計上されているのかという懸念が示されました。それに関連して、現在の施設の安全性や環境についても意見が交わされました。
「私の周囲では多くの声が寄せられています。早急に施設を整備してほしい」と主張する議員は、子供たちの教育環境向上を求める声を強調しました。
一方、ブルペン整備については、予算規模が高額であることに対し疑問の声が上がり、他の自治体との比較でコスト削減の余地が指摘されました。この提案は、予算編成が市民ニーズを反映したものであるべきとの視点からなされました。
議論の終盤では、議案第1号の再議提案が示され、それに伴う今後の行政運営への影響についても真剣に議論されました。市長は、修正案に異議を唱え、予算が市民サービスを維持するために必要であると主張しました。議員の間では、将来的な財政への影響に懸念が示されましたが、市長は、行政の意思を示し、事業の進展が市民生活に欠かせないことを強調しました。
結局、議案は可決され、原案に戻ることが決定しました。議会は今回、財政運営が市民生活に密接に関係していることを再確認する機会となりました。これにより、市は今後の財政計画と施策を見直し、より良い市民サービスと福祉を提供していくことが求められています。