令和5年第5回糸満市議会定例会が9月15日に開催された。
この定例会では、議案第95号の「令和5年度糸満市一般会計補正予算(第5号)」が中心議題として上程された。市長の當銘真栄氏は、「歳入歳出予算にそれぞれ1,251万円を追加し、総額を331億5,997万円とする」との概要を説明した。
補正の主な内容は、歳入から20款繰入金の増額、歳出については2款総務費に防犯や集会施設等の災害復旧事業を追加している点が挙げられている。議案に対する質疑は終了し、予算・決算特別委員会に付託されることが決まった。
次に、一般質問が行われ、17番の金城敦議員が道路行政や情報公開について質問した。特に県道52号線の街路樹の剪定については、當銘真栄市長が「適正な管理を県に要請する」と述べた。
また、教育長の屋良朝俊氏が、高嶺小学校移転改築事業について説明し、設計書等の開示請求に関しては、「情報公開条例に基づく不開示決定について、後に開示の妥当性が判断された」との経緯を述べた。さらに、金城敦議員からの質問に対して教育部長の福元信美氏が「学校施設整備に国、県、市それぞれの負担割合があること」を説明し、中でも復帰当時から国庫負担割合が変わっていると明らかにした。
今回の会議録では、議案が補正予算だけでなく、一般質問を通じて教育関連や道路行政についても多くの議論が交わされ、特にこれからの予算執行や報告の透明性が求められるという点が明確になった。議員たちの活発な議論の中で、糸満市の今後の発展に向けて重要な議題が多く提起されたことは注目されるべき点である。