令和3年第6回糸満市議会定例会が9月10日に開催され、一般質問が行われた。特に金城敏議員は、土地開発事業、スポーツ行政、消防行政についての質問を中心に意見交換を行い、詳細な内容が報告された。
金城敏議員は、まず土地開発事業について真栄里地区の物流団地造成についての進捗状況を問う。「令和元年9月からの環境影響評価により、基準に沿った事業を進めています」と大城拡建設部長が述べ、現在は基本設計等の準備が進められており、「法手続きの完了は令和5年を見込んでいます」とした。
また、スポーツ行政に関しては、西崎運動公園の整備計画についても質問し、金城議員は「今年度から本格的な整備に着手しており、約1億800万円の予算が組まれていると承知しています」と発言した。金城議員はさらに、「消防行政が果たす役割についても言及し、近年の自然災害に対する備えが重要である」と強調した。
特に消防行政に関しては、「消防の広域化のメリット」についても議論を交わした。消防長の平田徳明は「広域化により初動体制を強化し、迅速な救急対応を可能にするメリットがあります」と答弁した。
さらに、ワクチン接種についても質問が続き、島根辰也市民健康部長は「ワクチン接種の強制は行われない」としつつ、住民への情報提供や接種時の配慮について語った。加えて化学物質過敏症についても言及し、周知の重要性が確認され、今後の対応について調整していく方針が説明された。
このように、多岐にわたる議題について活発な質疑が行われ、糸満市の未来に向けた議論が続けられた。本議会は市民への具体的な施策を形にする重要な場であることが再確認され、今後の進展に期待が寄せられている。