令和4年9月20日に開催された糸満市議会で、様々な議題が議論され、市民の生活や安全に関わる重要な問題について再確認が行われた。議会では特に「道路行政について」と「教育行政について」の二つのテーマが中心的な議題として取り上げられた。
「道路行政について」では、金城敦議員が市道与座前原線の危険性を指摘し、市による整備計画の進捗状況について質問を行った。市長の答弁によれば、この道路についての舗装や路肩の補修が進められる予定とのことで、「管理費の精査を行い可能な限り対応したい」と強調した。また、与座大里線の進捗も確認が求められ、今後もこの地区の交通安全に関する施策が求められている。
続いて、教育行政についての質問も行われた。特別支援学級の需要が増加している状況が指摘され、今後の教室増設の計画について議論された。教育長は「児童数の推移から、特別支援教室が2教室不足する見込み」と報告し、他の学校の状況についても引き続き確認していく方針を示した。
また、金城敦議員は学校給食センターの整備についても問いただした。この問題では「建設候補地策定業務」が進行中であるものの、進捗は思わしくなく、議員は「本当に早期建て替えを考えているのか疑問」との見解を示した。教育委員会教育部長は「建設用地の決定が未だ行われていない」と説明し、今後の進捗を見守る必要性を訴えた。
さらに、南部病院の跡地利用問題では、市長が「土地利用計画について行政機能別にゾーニングを設定する」と述べ、地域住民のニーズに応じた施設整備を進める意向が示された。しかしながら、市民からは医療環境への不満が多く寄せられ、再び病院を誘致してほしいとの声が上がった。
議会最後のテーマには、消防行政が取り上げられ、消防職員数の定数と充足率が問題視された。消防長は「人員の増員が必要であり、保健所との連携して進めてまいります」と述べ、地域の安全確保に向けた取り組みを約束した。このように、議論は市民に直結する重要なテーマが並んでおり、市当局は回答を行う中で市民サービスの向上を模索している姿勢が見受けられた。