令和5年第7回糸満市議会定例会が12月5日、議事堂で開会された。
議会には21名の議員が出席し、議題には重要な17の議案が並んでいる。
市長の當銘真栄氏は冒頭の挨拶で、参加した議員への感謝の意を伝えた。議案第105号「令和5年度糸満市一般会計補正予算」について説明した際には、歳入歳出予算に20億6441万円の追加をはじめ、いくつかの具体的な項目の増額についても言及した。
特に、民生費や衛生費に関する予算が増額されている点が注目される。補正予算の中でも、「生活保護措置事業」や「障害者福祉サービス費」など、福祉関係の予算は市の支援をさらに強化する意図が込められているとみられる。歳出では、教育費が電子黒板整備事業の減額を含め、工事の整備内容の多様化が図られている。
議案第106号「令和5年度糸満市国民健康保険事業特別会計補正予算」については、歳入歳出に各々3億2104万円が追加され、総額は87億304万円になった。この予算の増額は、健康保険制度の充実を図るためとも考えられ、議会はその意義を重視している。
その他、議案第112号では企業版ふるさと応援基金の設立に関する条例が提案されており、市の総合戦略推進の一環として期待されている。市長はこの制度に期待を寄せ、企業との連携強化を目指していることを強調した。
一方、報告第12号では、「令和4年度糸満市一般会計歳入歳出決算の不認定」についての措置が報告された。市長は、この不認定事由について感謝と共に市民へのお詫びを述べた。また、今後の改善策として、業務フローの見直しやマニュアル整備の重要性を説明し、組織全体での再発防止に取り組むと語った。
今後も糸満市の発展に向けた議論が続く中、市民の期待と関心が高まり続けるであろう。