令和2年第4回糸満市議会臨時会が7月17日に開催された。
出席議員は21人で、議案として副市長の選任や教育長の任命が提案された。初めに新市長の當銘真栄氏が挨拶を行い、コロナウイルスや大雨による災害についても言及した。
副市長に提案された神谷和男氏への賛否が議論を呼んだ。金城悟議員は、神谷氏が過去に福祉部長としての責任を果たせなかったと指摘。さらに公務員としてのリーダーシップが欠けていると反論し、神谷氏の選任に反対する姿勢を強調した。
ただし、金城一文議員は神谷氏の公務員としての資質や研修への積極性を評価し、賛成の立場を明らかにした。各議員の意見が交わされ、討論は活発に進む。特に、副市長の選任については市民目線が重要であり、選考過程の透明性が求められるとの意見も出た。
次に、議案第58号で教育長の任命について議論が行われた。幸地政行氏を教育長に任命する提案に対しては賛成意見と反対意見が出た。西平賀雄議員は、幸地氏が教育行政において重要な役割を果たすべき人物であるとし、教育現場の問題に迅速かつ柔軟に対応する必要性を強調した。
その一方で、国吉武光議員は幸地氏の過去の行動に疑問を呈し、教育現場の改善が必要であるとの見解を示した。意見が分かれる中で、双方の主張は議会内での重要な議論となった。
さらに、在沖米軍に対する新型コロナウイルス感染防止対策に関する意見書と決議が提案され、全員賛成で可決された。新型コロナ対策が地域に与える影響が大きくなっている中で、意見書の内容の重要性が強調された。これにより、市は感染防止策の強化を求める姿勢が明確となった。
市長の挨拶や各議員の意見、提案において、市民の安全や健康が重要視される中で、糸満市が直面する課題が浮き彫りとなった。本臨時会は約4時間にわたり行われ、閉会となった。