令和4年第4回糸満市議会定例会が開催され、様々な議題が議論される中、特に重要視されたのは教育と農業に関する事項である。一般質問では、金城敏議員が教育行政に関する重要な質問を投げかけた。特に高嶺小中一貫校の校舎建設入札の不調については、金城秀教育委員会教育部長が、入札参加者の辞退原因として見積金額と設計額の乖離を指摘した。生徒数の減少や物価高騰など、さまざまな要因が影響していることを示唆した。
また、農業行政においては、経済部長の大城司氏が肥料高騰の影響について説明した。国が農家支援のための補助金制度を検討していることを強調し、市も独自の取り組みを進めていく方針を示した。特にロシアのウクライナ侵攻による影響が濃厚であり、農家への支援は喫緊の課題とされている。支援策としては、地域のJAと連携した取り組みなどが挙げられた。
犬と猫の対策に関しても議論が交わされた。新垣政喜市民健康部長は、糸満わんにゃん基金の運営状況や、野良猫対策の進捗について述べ、自治会が取り組む野良猫対策の実施状況を把握していることを説明した。しかし、昨年よりも参加団体が減少している問題について触れ、市のさらなる支援が求められた。
さらに土地開発事業に関して、當銘真栄市長が旧南部病院跡地の利用計画を詳細に述べた。市社協の老朽化の問題や福祉ゾーンの重要性について言及し、中心的な機能を持つ焦点としている。このスペースの確保が市民全体の生活水準向上につながるとの見方が示された。具体的には、社会福祉センターの新設や生涯学習支援の充実が重要課題として浮かび上がった。
公園整備については、西崎運動公園陸上競技場の外周整備が議論され、老朽化により補修が計画されていることが確認された。市は予算計上を行い、公共施設の利活用を促進する方針で進めることを表明した。
最後に、道路行政においては、国道250号線の歩道整備や市道整備計画について詳細な説明がなされ、進捗状況が報告された。これらは地域住民にとって重要なインフラであり、早急な整備が求められていることが強調された。