令和3年第1回糸満市議会臨時会が、1月29日に開催された。
会議では、議員21人全員が出席し、地方自治法第121条に基づく説明者も出席した。議長は、日程第1「諸般の報告」を行い、市長の當銘真栄氏から付議する議案の送付があったことを報告した。
会期の決定については、議会運営委員会の答申通り、会期を本日1日として決定した。次に、会議録署名議員の指名として、5番の菊地君子氏と15番の西平賀雄氏が指名された。
両議案の提案を行った市長は、まず、議案第1号「令和2年度糸満市一般会計補正予算(第9号)」について説明した。この補正予算は、歳入歳出にそれぞれ2億4,041万円を追加し、総額を380億7,378万円とするものであり、特に、ふるさと応援寄附金や新型コロナウイルス接種体制の確保事業に重点が置かれていると述べた。「ふるさと納税が1億5,000万円増え、合計で3億5,000万円に達している」と強調した。
議案第2号の「第5次糸満市総合計画基本構想」についても、市長は近年の社会経済情勢を受け、新たな課題に対応するための策として位置付けた。この計画は、地域経済の課題に対応し、子供から高齢者まで住民が安心して暮らせるまちづくりの指針となることを目指している。このビジョンは「つながりを深めチャレンジするまち糸満市」とし、様々な施策体系を構築することが重要であると述べた。
質疑応答では、特にふるさと応援寄附金の増額について、12番の玉城哲郎氏がその主な要因を尋ねた。企画開発部長の徳元弘明氏は、サイトの増設や返礼品の充実が成果につながったと説明した。また、さらなる寄附額の増加に向けた施策についても言及し、メールマガジンの発行や新たな返礼品開発に取り組む方針を示した。
両議案ともに、審査を経て可決され、特別委員会が設置されることが決まった。議長は、全議案の審議を無事に終了した後、今回の臨時会を閉会とした。
糸満市は、今後も市民の声を反映したまちづくりを進めるとしている。市民との協働による取り組みが、地域のさらなる発展に寄与することを期待する。