令和3年第5回糸満市議会臨時会が7月16日に開催された。
出席したのは21名の議員であり、議長の大田守氏が会を開会した。
今回の会議の主要な議題は、議案第71号の「令和3年度糸満市一般会計補正予算(第4号)」である。市長の當銘真栄氏は議案の要点を説明し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ300億9,265万円にするため、追加の1,334万円が必要だと述べた。
議案に関しては様々な質疑が展開され、特に注目されたのがひめゆり資料館の入館券配布事業と糸満市スポーツ観光交流拠点施設整備事業である。玉城哲郎議員は、資料館入館券の価格について質疑を行い、団体での購入による差額や影響を確認した。市は、入館券を児童生徒に配送することで平和学習を促進すると共に、コロナ禍での資料館の存続支援を目的としている。
一方、スポーツ観光交流拠点施設整備事業に対する質疑も多く、議員たちは運営コストや初期投資の妥当性について議論を重ねた。特に新垣勇太議員は、ランニングコストの管理や地域の予算との整合性について懸念を示した。これに対し、大城拡建設部長は、基本計画策定後に具体的なコストを明確にする計画だと答弁した。
最終的に、議案第71号は委員長報告に対し、賛成多数で原案可決となった。これに伴い、市民サービス向上への期待が寄せられる一方で、財政負担の軽減策や運用方法については更なる検討が必要とされる。
市長の當銘氏は、議会の支持を受けたことに感謝を表し、今後も市民のための政治を推進する意向を示した。議会は今後も、議案に基づく施策の進捗状況を注視していく予定である。