糸満市議会は、9月30日に令和元年第5回定例会を開催し、重要な議題が多数取り上げられた。特に、市の教育及び福祉に関連する施策の決定が注目されている。
最も重要な議題の1つとして、平成30年度糸満市人材育成事業特別会計の歳入歳出決算が挙げられた。歳入の合計は2,437万1,153円、歳出が2,114万1,447円であった。執行率は81.1%にとどまり、質疑では、その理由について当局は国の奨学金利用が増えたため希望者が減少している可能性を示唆した。議長を務める大田守君は、「当局には、厳格かつ適切な執行をお願いしたい」と強調した。
次に議題とされたのは、消防団員に関する条例の改正である。舟橋君こと金城敦議員は、「消防団員のなり手不足を解決するためには条例改正が必須であり、無理のない人員確保を目指すべきだ」と述べた。これに対し、一般市民からも期待が寄せられている。
また、スクールソーシャルワーカーの増員を求める議案も審議され、全会一致で可決された。提案者の新垣安彦君は、「教育の質向上のために必要な人材を確保することは、市にとっても重要である」と話した。
この他、糸満市は令和2年度の福祉施策や地元企業の優先使用についても要請を受け、全会一致で賛成意見が出された。市の活性化と市民生活の向上を図るため、地元産品や企業への支援が不可欠との認識が各議員に共有された。
今回の議会では、地域の安全や福祉に直結する重要議題が数多く扱われ、議員たちの質疑応答を通じて、この地域の暮らしを改善するための強い意思が感じられたことが印象的であった。今後も引き続き、糸満市の発展が期待される。